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170Hz


『完成は帰還だ。前進の道は回帰の道だ』。そう言って「クルミの民」はギターアルバムの完成を目指して旅立つ男の背中を押した。しかし、計画されたように現れた邪なる幻影と、人心を惑わすドグマの闇は男が行く世界の民から正気を奪い、あらゆる道を汚泥のぬかるみに変えた。世界を覆う蒙昧の熱狂は完成に向けた男の計画を全て焼き尽くし、男は道を失いかけた。白々しく照らされる偽りの道に生命の明光は無く、それは死に向うのみであった。

 

「黒い樹液を飲む民」が男を保護した。彼らは村に点在する170の奇妙な炉に次々と火を灯し、そのエネルギーで生じるものを男に見せた。170の奇炉は、その燃焼に伴いランダムな周波数の音を発する。特に170Hzの音は空間に道を開き、男を完成へと送り出すゲートを解錠する。男はついに概念の道を行く旅人となった。ランダムに生じる170Hzの奇炉から奇炉へと渡り歩き、開かれたゲートを次々と通り抜けるアルバム完成への旅を再開したのだ。人々は、そんな男の姿を見ることができる。男がこの旅に先立ち、人々に宛てた言葉を解明できれば。


段は着火の「時」に現れる


Hzは「段」に現れる


Hzとその座標の「差」にGATEWAYは開く


そこで私を1分間だけ見ることができる

​ただし4日後には見えなくなる

 
奇 炉 座 標